寒さに備えるべく家族で買い物へ行った時のこと。
たくさんの外国人がダウンを買い漁っていた。
いわゆる「爆買い」で有名な方たちである。
わが家も薄くて軽いダウンを見に来ていたので
その勢いにやや押され気味だったものの
人混みをかいくぐってサイズを探し、試着していた。
そうしないと次から次へと持って行かれてしまうのだ
その時ちょうど試着室から
同じ団体客と見られる外国人の女性が出て来た。
パッと試着室が見えた時に
脱ぎ散らかした洋服がごちゃーっと置いてあった。
試着室の中にはお一人様何点まで
という店内ルールもまるで通用しない。
気に入った洋服は全て持ち込み
全て裏返しのまま
山のように積み上げられていた。
外国ではそれらは当たり前の光景である。
洋服をたたんで戻すのが
店員さんの仕事だから。
日本人だったら洋服を表に戻すし
なんなら軽くたたんで渡してしまう人だって
いるはずだ。
そうすると店員さんの仕事がなくなってしまう。
でも日本人とわかると店員さんが
ものすごく丁寧に接客してくれたことを思い出した。
その頃レジでは
「ア◯ペイ?OKOK。」
と店員さんがテキパキと会計を済ませ
その女性を含む団体客は大量のダウンを
両手に持ってお店から出ていった。
店員さんも手慣れた様子でサッサと片付けていた。
私たちはその長ーーい会計待ちのあと
ようやく会計できた。
私もしばらく外国に行っていないので
こういう場面に遭遇するといつも面食らってしまう。
やはり日本人は気を使い過ぎるんだよね。
ここまで豪快にとは言わないが
もっとクールに立ち回れる方が
社会で生き抜くためには必要だな。
こちらばかり相手に気を遣って
相手は意に介さないわけだからね。
日本人の気遣いや心配りの出来る精神は
忘れてはいけないと思うけど
要所要所で思い切っていける所はいっていいと思う。
いや、いかなくちゃダメだ。
そうでないと国際社会で勝ち抜く力が育たない。
生きる力の差を圧倒的に思い知らされる
出来事だった。
息子にもどんどん荒波に揉まれる経験をさせて
いかないとなー。