毎年この日になると
あの時のことを思い出します。
家で1人心細い母が心配で
父が数時間もかけて歩いて帰ったこと。
震災後しばらく経ってから
仕事でご一緒したクライアントが
それまでは毎週のように東京に来ていたのに
ある時電話したら
「東京は夜、真っ暗だからな〜」
と笑って言われたこと。
ずっと記憶に残っている。
数年後
そのクライアントが住んでいる地域でも
大地震があった。
それ以降
その人は地元復興のため東京出張はしなくなった。
実際に目の前で起こらなければわからないこと。
しかし想像力のない人の不用意な発言は
やっぱり今でも心に残っているものだ。
今日息子の学校でも黙祷したとのこと。
あの日を知らない息子に
わが家は毎年その時の映像を観せている。
たとえその日のことを体験していなくても
知っておかなければいけないことだ。
親の私たちがこれからもずっと教えていきたい。