私の父が亡くなってから
実家で1人暮らしをしていた母。
もともと持病があるので
私は大きなお腹でいつも実家へ通っていました。
行けない時は1日1回
生存確認の連絡を必ずする約束もしていました。
私は一人っ子ですが
わが家の構造上、同居が出来ないため
常に電話だけは取れるように過ごしていました。
息子が生まれてからは
母に家まで来てもらい
息子のことも出来る範囲で見てくれていました。
そして息子の小受では
子供同伴では行けない学校説明会の時
母に預かってもらっていました。
志望校に合格した時は
母に電話すると
すぐに出て、泣いて喜んでくれました。
それからしばらくして
急に母の具合が悪くなり、入院そして手術。
一度は家に帰れるかも
というところまでいきましたが
また悪化して手術。
すでに足も弱っていたので
筋肉が衰え歩けなくなり
とうとう家に帰れなくなってしまったのです。
母の場合
医療体制が整っていないと難しいため
在宅介護も出来ず、施設も入れず病院にいます。
あんなに若々しかった母が
どんどん痩せ衰え
会いに行くたび表情もなくなっていく。
親の老いと対峙するのは本当に辛いものです。
母も私や息子に会っても表情が変わらないから
私たちはいつも不安になる。
会いに来てよかったのかな?と。
特に息子はすっかり変わり果てた母の姿に
内心とても驚いていたと思いますが
いつも気丈に振る舞い
手をずっと握って話しかけてくれていました。
クリスマスにはサンタの帽子を被って
会いに行きました。
たとえ喜んでいたとしても顔の筋力も衰えるから
だんだん表情が乏しくなってくるものなんだ
という話を聞くまでは
母とどう接していいかわからず、苦しかったです。
父の時はあっという間で
心の準備も出来ませんでしたが
今回は徐々に心の準備をさせてもらっています。
そして母とも何度も話し合った結果
維持費も大変なので、実家を手放すことにしました。
母も、もう家に戻れないからと決断したのです。
つづきます。
※しばらく納豆英文法をお休みします。