先日息子のリクエストで一緒に
実写版『美女と野獣』(2017)を観ました。
ハーマイオニー役でお馴染みの俳優さん。
自身も名門大学を卒業している才媛で
この役はピッタリです。
このお話を簡単に説明すると
フランスのある王国にハンサムだが傲慢な王子がいた
ある時冷たい心の王子は魔女から
魔法をかけられて野獣にされてしまい
お城ごと呪いをかけられてしまう。
それから数年経ち
ある村には聡明で美しいベルという女性がいた。
まだ女性に学問は不必要とされていた時代。
美人と噂されていたが本が好きで空想好きだったので
村では変わり者扱いされていた。
村一番のハンサムだが野蛮で下品なガストンから
求婚されていたが、ベルは断固拒否していた。
ある日、ベルはお城に閉じ込められた父を
探してお城に辿り着くと、野獣(王子)に出会う。
父の代わりに囚われの身として
お城に残ることになったベル。
野獣はベルに出会ったことで相手を思いやる気持ちや
愛する心が芽生えていく…という感じで
物語は進んでいきます。
女子ならかなりの方が観ているのでは。
人を見た目で判断し、無教養で乱暴なガストン。
映画の中で
ベルがガストンの求婚を断る理由のひとつに
「中身のない人」
という言葉が出てきます。
実際ガストンは自分の思っていることが
口で上手く説明できない。(言語化できない)
ベルは本が好きなので
教養のある人、そして人間的に尊敬できる人を
求めているはず。
そこで
「教養」という言葉を
どうしても息子に知って欲しかったので
国語辞典で調べてもらいました。
すると
文化についての広い知識や、豊かな心。
(三省堂 国語辞典より)
と書いてあります。
だけど、ここでベルが言っていた
「中身のない人」は
知識のなさだけを指しているわけではなく
想像力のなさも指している。
ベルは相手の気持ちを想像し、どうしたらいいか
相手のことを思いやって考えることができる
ような人を求めていた。
ガストンにはそれが一切なかったんです。
自分のことしか考えず、
ベルが小さな畑で作っているキャベツを
平気で踏みつけながら口説いてくる。
誰だってそんな男性と結婚したいと
思いませんよね。
息子にも相手の立場に立って考えられるような
人になって欲しいと話しました。
映画をただ鑑賞するのではなく、
息子の意識には引っかからなくても
私がこれはと感じた言葉を一緒に調べる。
今までも動画垂れ流しはしていなかったけど
映画を観る時、ただ隣で一緒に観ていた
だけだったなとちょっともったいないことを
していたなって気持ちになったのです。
美味しくいただくのは本だけじゃなくてもできるかも
と思ってやってみましたが、良さそうです🎵
息子といえば最近ちょっと悩みがある。
仲が良かったのにこのところ挨拶しても
返してくれなくなったお友達がいるらしい。
「それは悲しいね。息子はどうしてるの❓」
と聞いてみると
それでも好きなお友達だから
毎日欠かさず挨拶しているそうなんです。
それを聞いて、
息子も強くなったじゃないとホッとしました。
打たれ弱くてすぐに人の言葉に傷ついていた息子。
今までは
そんなことでいちいち傷ついていたらダメよ
って感覚で話を聞いていたけれど。
美味しくいただく国語を知ってからは
私がそういう思考にならなくなった。
語彙力と思考力が備われば
それらが盾となって息子の助けになっていくはず。
ちょっとしたストレスがあっても
受け流して前に進めるようなしなやかさを
身につけて欲しい。
息子にはまだ時間がかかりそうだけど
たくさん吸収できる時に
たくさんの言葉のシャワーを浴びて
自分で解決する術を見つけて欲しいな。
美味しくいただく国語には
頭を良くするだけではなく
精神も強くなれる
様々な効果をもたらしてくれる
そう思っています。
